という疑問にお答えします。
この記事で分かる事
- 損切の基準
- 損切のタイミング
- 損切の%はどれくらい?
損切はFX初心者トレーダーだけでなく、勝ち切れていないトレーダーの皆さんが悩んでいるとれも重要なテーマです。
取引しているスタイルによっても損切の設定は変わりますし、トレーダーの性格によってもルールがバラバラなのも「損切」なのです。
ここでは、その難しいと言われている「損切」のコツについて紹介します。
損切の基準を作る
損切ができない一番の理由は、このように書かれていることが多いです。
「損切=損」と思っていませんか?
実は違うんですよ…。
とよくFXの教科書に書かれています。
ですが、本当に必要経費として割り切れますか?という話です。
私は、正直言うと今でも必要経費だと思っていません。
と言っても、損切を全て回避することは出来ませんから、損してしまうときは大いにあります。
ですから、損切の基準を作ってしまえば、毎回同じような場所で損切をすることになり、それを繰り返していくことで自分の癖がわかるようになります。
損切をしないことのデメリットは、大きな流れに逆らってしまって一発退場をしてしまうことなので、それをとにかく回避することが目的です。
まずは、基準を作り一定の損切するパターンを決めてしまうことが必要になります。
損切したら上がるのは何故?
持っていればよかった…っていつも悔しい思いをします。
こんな事って経験ありませんか?
FXで負けまくっていたころは、毎回損切した後に自分が思っていた方向へ動くことがあり、「監視されている」なんていう笑い話があるぐらい、頻繁に起こります。
では、何故こんなことが起こるのか?
- 目的のレートに達成する前にエントリーしていた。
- 反転確認をしていない。
- 深い押しが入った。
- 急な要人発言があった。
- 大きな指標があった。
などなど、色々な理由が考えられます。
そして、この「損切した後に順行する」ということへの答えは、「そうなる時もあるし、そうならない時もある」という事だと思います。
つまり、人間は負けていることの印象(イヤな印象)が強く残る性質があるため、実は同じぐらいの確率で思った方向へ進むときがあったとしても、悪い方のイメージが強く残っているため、「損切したあと上がっていく」ような感じがするということです。
実際に自分のトレードを検証し、本当に損切したあと実際に上がっていくパターンが多いのであれば、逆にそれはもう「勝ち組」ですよね?
損切しなければ、最終的には「勝てる」わけですし、負ける局面を適切なエントリータイミングにすれば、勝率はグッと上がる筈です。
損切の設定を覚える
損切注文の設定が分からないと、大きな損をだしてしまうことになりますので、予め損切注文の出し方を覚えておきましょう。
FX会社独自の取引ツールを使っている場合は、IFD注文やIFO注文などエントリーと同時に損切設定することが出来ます。
決められるのは、逆指値を注文レートから何pips離すかなので、成り行き注文前に、およその損切pipsをはかり設定しておけばOKです。
各FX会社の取引ツールのマニュアルを確認し、設定のやり方を確認しておいてください。
MT4を使用して取引している場合は、成り行き注文と同時には逆指値注文出来ませんので、成り行き注文後に、素早く損切レートまで手動で設定する必要があります。
損切のタイミングを知る
損切のタイミングってありますか?いつ損切したらよいですか?
損切のタイミングは、値動きの流れや時間帯・リスク許容度によってやはり一概に「こう」というのは決めずらいものです。
ある時は、レートに到達したらスパッと切る事が必要ですし、レートに到達したあとの値動きによって決めるというのも無駄な損切を防ぐことになります。
レートを見ていられる状況にない場合は、予め決めていた損切ポイントでスパッと損切注文(逆指値)を入れておく。
損切になれて来たら、レートを見ていられる状況で、損切ポイントも若干もみ合いが予想される場所であれば、損切注文(逆指値)を入れつつ、損切ポイントまでの値動きを見て、劣勢が変わらないのであれば、損切をし、状況が改善してくるのであれば、損切を行わずに少し泳がしてみるのも良い。
泳がすデメリットは、若干損切が遅れるので損切幅が大きくなります。
その為、エントリー前に泳がす前提でロット調整をし、若干の余裕を持っておくことが必要です。
ただし、その場合でも最終ライン(リスク許容を超えた)を下抜けた、上抜けた場合は潔く切る事は忘れないでください。
コツコツドカンを防ぐ損切のタイミングについて、こちらの記事を参考にしてみてください。
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参考【FX為替】損切のタイミングは?コツコツドカンを防ぐ3つの方法
という疑問にお答えします。 損切のタイミングは難しいですよね。損切したら思った方向へ伸びることはしょっちゅう、とはいって損切しないとズルズルとトレンドが出て強制ロスカットなんてことに…。 この記事では ...
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損切しない方が良いパターンもある
損切しなければ勝っていたのに…と後でチャートを見直してみると思うことってありますよね。
実際に為替相場は、全体でいうと大きなレンジの中を行ったり来たりしているので、極論でいうと損切しなければぼぼいつかレートは戻ってきます。
それが、1日、1週間、1か月、1年と期間は分かりませんが、戻る確率は高いと言えます。
ですので、リスクの許容を超えるまで損切しないという方法は正攻法ですので、問題ありません。
うわミスったと思っていても、数時間or数日でレートが戻っていることは頻繁にあります。
ですが、私のようなデイトレーダーの目線からいうとそれは逆に機会損失になっており、さっさと損切してドテンしていれば「負け<勝ち」になりやすいので、放置パターンは一切しません。
というのも、大きな流れが発生した場合に、乗れないことのほうが、とても非効率になってしまうからです。
損切しないとどうなる?損切した時に限って相場が思った方向へ、、、何故そうなるのか相場の特性についての記事はこちらをご覧ください。
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参考FX損切したら上がるのはなぜ?レンジとトレンドを知れば損切が減る
という疑問にお答えします。 エントリーしたとたんに逆方向にいく…その後あっさり損切。 悔しくて、逆方向へエントリーすると最初に狙った方向へ戻ってきて更に損切。 FXを始めたばかりは、どっちに相場がいく ...
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デイトレードの損切ライン
デイトレードにおいて、損切ラインを決めておくことは極めて重要です。
デイトレードの基本は当日中に決済し、翌日にはポジションを持ちこさないことが大前提。
その分リスクを大きくとって、リターンを出せるので、効率的に資金を増やしていく事ができるわけです。
その為、デイトレードの損切ラインは、生死を分けるラインといっても過言ではありません。
私がやっている最終損切ラインは、以下の通りでリスクが許容出来る間は損切せずに放置しています。
- 前日の日足高値安値
- 前週の週足高値安値
- 波の半値戻し、押し(その日の軸足による)
こちらの、【FXの損切ライン】正しい決め方は?|絶対にやってはいけない損切!の記事では、損切ラインの決め方について紹介していますので、2~3分程度お時間があればご覧ください。
デイトレードの損切とは?
デイトレードの損切の最終ラインは、当日中に決済する事だと思います。
デイトレードは当日に取引を終える予定でのエントリーになっている筈なので、値動きの最大は当日の値幅と想定し、リスクもとっているはずです。
ですので、そのポジションで当日決済せずに次の日に持ち越せば、当然大きな損失になる確率があがります。
デイトレードの損切とはズバリ当日で絶対に損失確定し、持ち越さないことです。
スキャルピングの損切目安pipsは?
短期間で売買を繰り返すスキャルピングは、短時間であるが故リスクを最大にあげ、短時間でごっそり利益を出すことが出来ます。
その反面、しっかりと損切をしないと捕まったポジションが逆行し、一発退場なんてことにもなりかねません。
ですので、損切する目安を決めておく必要があります。
スキャルピングを5分以上~1時間以内決済と考えると、ボラが少ない通貨ペアで5~10pips程度、ボラが大きいペアで20pips~30pips程度になると思います。
1pipsを秒単位、1分単位でサクサク積み上げていくスタイルですと、数pipsで損切することもありますが、前提としては値動きが思った通りの中では損切しないことがおおいです。
こちらの、【FXスキャルピング損切】pipsの目安は?1pips?2pips?ではスキャルピングの損切pipsについて紹介していますので、ご覧ください。
FXの損切の%は?
FXの損切は資産の2%とよく言われています。
これは、バルサラ破産確率などで破産確率をみるときに資産の2%で運用していくと破産する確率が極めて低いからでしょう。
破産しないことはとても重要ですが、勝てるようになるためにはある程度の負けは必要で、負けないと自分が何を間違えたのか分かりません。
ですので、資産の2%で損切をすると決めたら、50回負けるつもりで負けトレードを検証してください。
損切を10%にして、10回負けて投資金額が無くなってしまうより、50回負けたパターンを勉強したほうがはるかにトレードスキルは上達していきます。
コツコツ負けていれば、損切する事に対しても躊躇なくできる様になりますし、一石二鳥だと思います。
損切のコツは、基準を作りルール通りに損を出すこと!
損切のコツは、自分なりに納得のいく基準を作り、それをルール通りに損切していく事です。
この自分なりに納得がいくというのがとても重要で、納得がいく損切でないとそれを繰り返すことに苦痛を感じてしまいます。
ですので、どんな理由であってもいいので納得していることがポイントになります。
理由としては、
- 億トレーダーが決めている損切ルール
- インジゲーターなどで決めた損切ルール
- FXの教材などで決まっている損切ルール
など、自分が最初から決めたルールでなくてもOKだと思います。
損切を繰り返していけば、どこかで損切のポイントが分かってきます。
そこから、自分なりに納得がいく損切ルールが出来上がってくるはずです。
まずは、損切が重要だということを認識するために、細かい損切を経験していく事が大切です!
こちらの、【FX損切】の基準(ルール)作り方|強制ロスカットばかりの初心者へ向けてでは損切ルールの作り方について紹介していますので、損切ルールを作る際に参考にしてみてください。