でも、しばらくすると上がって行って結局自分が思っていた通りになって悔しいです。
という疑問にお答えします。
エントリーしたとたんに逆方向にいく…その後あっさり損切。
悔しくて、逆方向へエントリーすると最初に狙った方向へ戻ってきて更に損切。
FXを始めたばかりは、どっちに相場がいくかもわからずこんなことばかりですよね。
儲かる時はトレンド相場
何故、買いエントリーをすると下がって損切に合い、売りエントリーをすると上がって損切になってしまうのか。
それは、FXで簡単に勝つことが出来るときは、トレンド相場だからです。
逆に、明確にトレンドがでている相場以外では簡単には勝つことはできません。
つまり、「引かされる、担がれる」というのは日常茶飯事であり、エントリーした後逆行し、押しを作って力強く上昇などは毎日起きていることなのです。
価格はレーザービームのように一直線には上昇しませんし、下降もしません。
市場価格はゆらゆらと波を打ちながら上昇したり、下降したりします。
この不変の原理を分かっていないと、買うと下がる、売ると上がるように見えるという訳です。
トレンド相場とレンジ相場がある
相場にはしっかりと方向感のあるトレンド局面と、方向感のないレンジ局面というのがあります。
上昇のトレンド局面では、どこで買っても上昇し損切を一切せずに利益がぐいぐい伸びていきます。
逆に下落の強いトレンド局面では、売った瞬間から勢いよく下降し、利益もおおきくのばすことができます。
一方、レンジ相場とは値動きが上がったと思ったら急激に下げ、下にいくのかな?と思っていたら急上昇するなどの動きをします。
つまり、値動きがどちらにいくか分からない状態をレンジ局面といいます。
損切ばかりに合うというのは、分かりにくいレンジ局面をトレードしていることが大半です。
そして、値動きが上にいったり下にいったりすることから、損切したあとに自分の思い通りなったと見えるのです。
損切するともどってくる
レンジ相場だと認識しないで取引していると、押し目と見える所で買いエントリーをしかけるが、徐々に下がって損切ラインまで到達してしまい損切。
その後、損切した場所から急上昇し、V字で先ほどの高値を超えていくというようなことがあります。
その状況を見ていたら、「損切しなければ、儲かったのに」と思ってしまうのは無理もありません。
15分足でチャートを見ると上昇から次第に下降し、もみ合った場所を下にブレイクしたので損切。
しかし、その後ダブルボトムをつけV字で戻ってくる。
損切しなければよかったぁ…と思ってしまう場面。
これだけ強く上昇しているので、今度こそはロング!とロングエントリー。
ロングエントリーしてからすぐにズルズルと下降…。
前回下抜けたレート付近まで下がってしまったので、損切。
これはもう上がらないだろうと、直近の安値抜け狙いのショート!
ショートすると、下がらない…
これはもう誰かに監視されてるとしか…。
結果、最初にロングしていた目線の方向へ大きく動くことになりました。
こういうことって本当によくあるんですよね。
相場の8割はレンジ
相場の格言でもあるように、「相場の8割はレンジ」と言われています。
つまり、ほとんどの場合がレンジ相場でどちらの方向にいくか分からない「もみ合い状態」ということになります。
このもみあいの状態の中でトレードしているわけですから、当然買えば下がる事もあり、売れば上がる事もあるので、損切が多くなるのは当然と言えます。
簡単な話、レンジ相場でトレードしなければ、この損切が無くなりますので、自然に勝つ確率が上がっていく事になるのです。
先ほどの、チャートを時間軸を変えてみてみましょう。
1時間足がずっとレンジが続いていた後半の部分で、レンジの下抜けしたあとに逆側にズドーンといった場面でした。
黄色の上限を上抜けた後から、ロングポジションを狙って行けば分かりやすくなります。
損切貧乏になる
ぐいっと上昇したところで、ロングエントリーをした後、徐々に高値を切り下げ、損切ラインまで到達してしまって損切。
安値を抜けたので、今度はショートエントリーをし、様子を見ていると急上昇し、今度は高値の損切ラインまで到達。
2回連続で損切にあい、次こそは上方向だと大きいロットでロングエントリーをしてしまう。
しかし、結局その後いつまでたっても上昇せずに、建値付近をうろうろし、指標などのタイミングでドカーンと下落し損切。
今思えば、何故そんな危ないトレードをしていたのかと不思議ですが、当時はそれしかできなかったのですね。
このような事ばかり繰り返していると、「損切貧乏」となってしまうので、今度は損切しないぞ!なんて強気になって、大きなトレンドに巻き込まれて逆張りで強制ロスカットなんてことになっていくのです。
ですので、損切したら上がるから損切しないのではなくて、何故損切にあったのか?
チャート分析の仕方や、資金管理を含めて原因を探ることが大切になってきます。
勝ったら下がる売ったら上がる
ロングエントリーをすると下がり、ショートエントリーすると上がることは、どんな相場でも起こりえることです。
相場は波を打って上昇・下降していくので、上がる前に一旦下がり、下がる前に一旦上がるからです。
この場合は、レンジ相場に限らずトレンド相場でもおきますので、相場の状態以前にエントリーの場所を疑ってみても良いと思います。