ネットやSNSで調べると極端な話が多くていまいちイメージがつかめません。
今まで投資というのは一切経験がなく、どのように始めたら良いか分かりません。
全くの初心者なので、FXの基本から教えてください。
FXと聞くと「ギャンブル」「投機的イメージ」「大勝する」「大負け」するというような、良いにしても悪いにしても派手なイメージがありますよね。
FXの噂はネットやSNSなどでは両極端な話が多いので、そのような噂に不安に思う事でしょう。
ですが、実際はもっと地味で公正な取引なんですよ。
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- 主要通貨のスワップは高水準♪
【FX初心者】のための基礎知識|FXの仕組みって?
FXとは外国為替証拠金取引という意味で、英語表記「Foreign Exchange」の略です。
証拠金(資金)を預け、外国の通貨と日本の通貨を交換することや、異なった二国間の通貨を交換することです。
たとえば、海外旅行に行く際には旅行先の通貨が必要になりますよね。
そのためには、自国の通貨、日本でいえば「円」を「外貨」に替える必要があります。
その「他通貨」との交換を「外国為替取引」といい、郵便局や成田空港などで両替する時の交換比率を「為替レート」や「外為レート」と呼びます。
旅行前の為替レートが1ドル100円の時に20万円分のドルを買ったとしたら、2,000ドルになります。
海外旅行中に半分の1,000ドル使って帰国し、残りの残金1,000ドルを円に替える必要があります。
その時に、為替レートが1ドル101円になっていたら、両替すると10万1,000円が手に入り、
101,000-100.000=1,000
つまり、1,000円の得をしたという事になります。
だけどそんなうまくいくものなのですか?
スプレッド(手数料)については、後に詳しく説明するね。
このように、私達が意識していなくても外国為替取引が行われており、FXではその為替レートの変動を使った取引を通じて利益をあげていくことが出来ます。
海外旅行の例で見るような取引を、郵便局や空港に行かなくても少額の資金(証拠金)を預け入れることで始められる制度がFX取引です。
為替レートが動く理由とは?
外国為替レートは需要と供給によって値段が変動します。
今現在のレートが100円だとして、ドルの需要が多ければ、ドルは101円、102円と値段が上がり、反対に供給のほうが多ければ、99円、98円とドルの値段が下がります。
したがって、為替レートが動くのは需要と供給が生まれ、ドルを買う人が多ければ値段が上がり、ドルを売る人が多ければ値段が下がるということです。
- 経常取引(貿易取引などのこと)
- 資本取引
- 投機取引(FXなど)
1つめの貿易取引においては、輸出取引と輸入取引があり、例えばアメリカに輸出した場合はドルが手に入り、それを日本円に替える必要があります。
この場合は、ドルが手に入ったのでドルを売って円に替えます。
つまり、市場に供給することになります。
いっぽうで、アメリカから輸入する場合は、円では取引できませんので、米ドルに換える必要があります。
つまり、市場ではドルに対する需要が生まれるということになります。
2つめの資本取引とは、外国の株に投資することなどを指し、アメリカの株に投資する場合は、円を米ドルに替える必要がありますよね。
つまり、ドルに対する需要が生まれ、反対に売る場合はドルに対する供給が生まれます。
アメリカの株に投資する場合、ドル買い円売り、アメリカの株を売却する場合はドル売り円買いになります。
3つめの投機取引とは、為替変動を利用した差益を狙っていく取引です。
FXはこの部分にあたります。
米ドルがこれから上昇する見込みが強くなると、ドルは上昇(需要が起きる)し、下落するとの見込みになればドルは下落(供給が起きる)します。
ただし、上昇する見込みがあって買われたドル(需要)はいつか差益を出し、利益を確定するため決済(供給)が起きます。
このように、為替レートは3つの理由によって上がったり下がったりを繰り返しています。
そして、1,2を実需取引、3つめの取引を投機取引と言います。
外国為替取引のおよそ9割が「投機取引」です。
外国為替の円高、円安って何?
ドルが1ドル100円が円高?円安?
今(執筆しているのが2020年)が100円~112円ぐらいの間を行ったり来たりしているよ。
※1990年代から2000年代のドル円月足のチャート
つまり、長い期間で見ると円高になったり円安になったり変動している事になります。
為替のレートの見方はどうすればいいの?
外国為替市場のレート表示は2つあり、ビットレート(買値)、オファーレート・アスクレート(売値)と呼ばれています。
買値と売値の差がスプレッドとなります。
この差が少ないほど、低スプレッドとなり、トレードする際には取引コストが安くなる恩恵を享受できます。
こちらは、GMOクリック証券のスマホアプリでのスクリーンショット画像で、向かって左側がBID(売)105.357、左側ASK(買)となり、真ん中に0.2と書いてあります。
0.2銭分が売るときは引かれ、買うときは足されることになっているので、買った場合も売った場合も売買が成立した瞬間にマイナススタートから始まるよ。
それが、スプレッドいわば手数料と認識されているもの。
レバレッジってなに?
FXでも同じで、小さな資金で大きな売買を行うことが出来るようにしているのがレバレッジと言われるものだよ。
FX会社に預け入れる証拠金(運用する資金)の何倍、何十倍もの売買を行うことがレバレッジ効果で、証拠金の何倍を運用できるのかを表しているのが、レバレッジ倍率といいます。
国内では現時点では個人にはレバレッジ25倍が認められており、以前はレバレッジ100倍200倍などの取引も可能でした。
たとえば、1ドル100円の場合に1万ドル買おうとすると、
100円×10,000ドル=1,000,000円
で、100万円必要になります。
これがレバレッジ1倍の場合です。
ですが、レバレッジ25倍はというと、現在の国内のケースでは1万ドル購入するのに必要な証拠金は、取引額の4%(レバレッジ25倍計算)で4万円となります。
この差は歴然ですよね。
FXの一番の魅力はこの小資金でも大きな取引が出来る事です。
その結果、小資金でも大きな利益を得るチャンスが生まれ、アベノミクスのような円安一直線相場などでは、多くの利益を残した人が現れたのも事実です。
» 参考:FX初心者は1000通貨から取引スタート!レバレッジを利用してコツコツ運用!
ただし、リターンが大きいという事は当然リスクも大きく、レバレッジの扱いを間違うとハイリスクハイリターンになってしまいます。
実際に取引する際には、自分の資産にあった取引方法を選び慎重にリスクコントロールをする必要があります。
スワップポイントって何のポイント?
スワップポイントで儲かったという話を聞いたことがあります。
スワップポイントって何ですか?
スワップポイントとは、通貨間の金利の差によって貰える差額の事です。
というのも、スワップポイントで収益を上げるには、金利の安い通貨を売って、金利の高い通貨を買う必要があります。
この場合は、金利の高い通貨を所有していますので、利息の差額が貰えることになります。
これがスワップポイントを受け取るという表現で主に使われています。
反対に、金利の高い通貨を売って、金利の安い通貨を買うと金利差分支払う事になります。
例えば、ドルの金利が年5%で円の金利が年1%だとすると、ドル円を買うポジションを取ると、差額分がスワップポイントとして受け取れます。
逆にドル円を売りポジションを取ると、ドルの金利が高いのでマイナススワップポイントとなり、支払う事になります。
したがって、金利の低い通貨を売って、高い通貨を買うというのがスワップポイントを受け取れる仕組みになります。
» 参考:【スワップポイント】いつもらえる?|引き出し方法や付与のタイミング
外貨預金とは何がどう違うの?
それが、外貨預金は外貨の「買い」しかできず、外貨の売りはできないということ。
外貨預金では円売りドル買いで預金をしか出来ません。
つまり、今後円高ドル安になりそうな状況では外貨預金をするのは合理的ではありません。
FX取引は、買い以外にも売りも出来るのでその分利益を得られるチャンスが多いとも言えます。
24時間出来るのはメリット?デメリット?
為替市場は24時間市場と言われ、土日・元日を除き、いつでも取引可能なのが魅力なのですが、それがメリットにもデメリットにもなり得ます。
ウェリントン・シドニー市場から始まり、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場と切れまなく24時間動いています。
取引時間は通常(サマータイム)は、
- シドニー市場(オセアニア市場)AM5:00(AM4:00)~
- 東京市場(アジア市場)AM8:00(AM7:00)~
- ロンドン市場(欧州市場)PM4:00(PM3:00)~
- ニューヨーク市場(欧米市場)PM10:00(PM9:00)~
と地球規模でのプレイヤーの入れ替わりが行われます。
メリットとしては、常に世界のどこかの市場が開いているため、取引する時間を選ばない点が挙げられます。
夕方からはロンドン市場が開き、日本では仕事が終わった後の夜にはニューヨーク市場が開きます。
株式投資となると、市場がPM3:00に市場が閉まるので、昼間会社に出勤しているとなると取引スタイルによっては難しい場合がありますね。
デメリットとしては、常に為替レートが動いている為、取引スタイルによってはレートが気になって眠れない、会社にいる時も気になってしまうなどがあります。
今ではスマホで簡単に確認出来るので便利ですよね。
スマホで手軽にレート通知が確認できて、経済指標もLINEでアラーム管理ができるLINEFXについては、「【LINE FX】の評判は悪い?|デメリット・メリットを徹底紹介!」の記事で詳しく紹介しています。
FXのキャピタルゲインとは何を指すの?
キャピタルゲインとは、資産価値の上昇による利益のことで、FXにおいてはドル円が1ドル100円の時購入(ロング)し、101円になったら売却すると1円の利益の事です。
逆にドル円が101円の時に売却(ショート)し100円になったら買い戻しをすると同じように1円の利益が生まれます。
このような事をFXでいうところのキャピタルゲインということになります。
具体的な負けないトレードのやり方については、「【FX初心者】トレードスタイルの決め方は?全種類を難易度別に紹介」でまとめていますのでご覧ください。
FXのインカムゲインとは何を指すの?
インカムゲインとは、利息や配当の事を指し、FXにおいてはスワップポイントが当たります。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買う事でその金利差分のスワップポイントが利益になります。
このような事をFXでいうインカムゲインということになります。
スワップポイントが業界高水準で設定されているFX会社「みんなのFX」については、「【鈴木奈々】CMの「みんなのFX」の評判悪い?デメリット・メリット徹底解剖」でまとめています。
FXは誰でも出来るの?
投資の代表格である株式投資に関しては、未成年から口座を開設することが出来ます。
お年玉などまとまった資金を使って資産運用している小学生もいるそうよ。
ですが、FXの口座開設は原則20歳以上とされており、未成年は口座を開設出来ません。
ただし、国内の業者に中ではSBIFXトレードとFXトレードファイナンシャルについては未成年でも口座開設する事が出来ます。
手数料はいくら必要?
FXでの売買手数料は、国内であればどのFX会社でも無料です。
為替レートの見方で解説した、スプレッドが取引する私たちが払うコストになります。
FXは少ない資金でも投資出来るのが最大のメリット
国内のレバレッジは25倍なので、仮に10万円でドル円を取引すると1万通貨~2万通貨を取引することができます。
10万円以下だと、1万通貨以下の取引になるので、1pips10円~10pips100円という額になります。
お小遣いを稼ぐにもちょっと少ないかもしれませんね。
ですが、差益をそれほど狙わずにFX会社を選定した取引方法であれば10万円も必要ありません。
スワップポイントを狙いつつ、「ドル・コスト平均法」などをつかって資金を分割して均等に毎月定額を購入するなど、投資信託のような事も可能なのもFXのメリットです。
月に1,000円からでも手軽に始められる方法もあるので、ドルコスト平均法については詳しくは別記事にてまとめます。
したがって、FXは少ない資金でも投資することができる効率の良い投資方法だと言えます。
FXはぶっちゃけ儲かる?
簡単には儲けることはできません。
株取引においても、投資信託においても、アパート経営においても何においてもまずは勉強し経験を積みながら利益を上げていくことしかできません。
短期的に見れば、本当に一か月で10倍~20倍という事もありますが、それはラッキーだと思うべきです。
ただし、地道にコツコツ経験を積んで行けば、実際に儲けていく事は可能です。
FXで利益を出す方法はある?
FXで利益を出すには、様々な方法があり一概にこれといった方法はありません。
その方法の代表的なものが、差益を狙う方法とスワップポイントを獲得していく方法になります。
私が行っているのは差益を狙う方法で、短期売買を繰り返し行うデイトレードよりのスキャルピングです。
1日に数回ほどトレードをして、為替レートの変動を狙います。
他にも、株や投資信託の要領でドルコスト平均法などにも挑戦しました。
その人の性格に合った利益の出し方がありますので、詳しくは別記事にてまとめさせていただきます。
どの通貨を選べばよい?おすすめは?
FX取引においてどれがおすすめとは一概に言えません。
というのも、取引スタイルによって全く変わってくるからです。
- デイトレード
- スキャルピング
- スイング
- 取引時間帯
- スワップ狙い
など取引するスタイルは様々だからです。
スワップポイント狙いでいえば…
スキャルピングだったら…
NY時間の取引だったら…
というようになるので、詳細は別記事にてまとめます。
なぜ株式投資じゃダメなの?
たしかに株式投資は長期的に成長する会社の株を購入して得られるメリットは多いとは言えるね。
ただ、日本の株式に上場している会社は、2019年3月の時点で約3700社程度あるので、そこから優良な株を見つけるのも一苦労というデメリットもあるかな。
株式投資もFX投資もどちらが悪くてどちらが良い訳ではありません。
株式投資には、株式投資のメリットがあり、FX取引にはFX取引のメリットがあります。
ですので、どちらが自分に合っているか?で考えた方がしっくりくるかもしれませんね。
FXで選ぶのは、通貨になるのでドル円を売るか買うか?など単純明快な部分があります。
これだけ世の中に浸透してきたのもそのような単純さからかもしれませんね。
ただし、株価は10倍になる可能性も10分の1になる可能性もありますが、通貨はそのような事はほとんどありません。
ドルが1円になる事はありませんよね?
外国為替の仕組みから考えて、その様な事は起きにくいので夢がないと思われるかもしれませんね。
ちなみに外国為替の取引量は1日当たり約5兆ドル(110円計算で550兆円)ほどで、東京証券取引所における1日の取引高はおよそ3兆円程度です。
とてつもない額のお金が外国為替取引では毎日行き交っています。
その為、外国為替市場は世界最大でかつ洗練された市場ともいわれています。
主要の通貨においては規制もほとんどなく、取引が公正であるためです。
【FX初心者】のための基礎知識|まとめ
まとめ
- FXは外国為替取引の事である
- 為替レートは需要と供給で変動する
- 円安・円高でも取引できる
- 為替レートには二種類の表示がある
- レバレッジを利用して少額で大きな取引ができる
- スワップポイント(金利差)が利益になる
- 外貨預金とは違い売りからも運用できる
- 24時間取引する事ができる
- 会社によっては未成年でも取引できる
このように、FXの基礎を説明してきましたが、取引を始める際には、私のようにいきなり本口座で始めるのではなく、デモ口座からシミュレーションしていってくださいね。
世界でも国内でもFXで稼がれている方の多くは、コツコツと時間をかけて勉強や経験し地道に資金を増やされています。
FXで安定的に収益を得るまでの時間は人によって変わりますが、私から言えるのは「焦らない事」に尽きると思います。